自然な英語とは
KIKKAさんのブログ、KEEP GOING ~英語学習一緒にやろう!~の7/17付けのエントリ"そんなに不自然なの?日本人の英語"を読んで、自然な英語について、再び考えてみました。
記事の内容について、そう考えるKIKKAさんの気持ちはよくわかりました。
もちろん、英語トレーニングに使用する教材を選ぶ際には、本当の英語に触れたことがない人が書いたものよりも、できるだけ自然な英語が使われているものを選ぶべきでしょう。
留学先で私が出会った先生方やクラスメート達は、私からすれば、たとえノンネイティブでも相当高いレベルで英語を使いこなしている人ばかりでした。
しかし、それぞれの英語には、発音はもちろん、表現の仕方に独特のクセがありましたけれど、みな自信満々で会話し、通じていたのを目の当たりにしました。
その経験を通じて、絶対的な自然な英語というものは存在しないんだなぁと強く思ったわけです。
アメリカ英語とイギリス英語が様々な点で異なるのは有名な話ですが、同じアメリカでも地域によって方言のような違いがあるとアメリカ人から聞きました。
また、社会的な階級によっても話される英語は違うでしょう。人種や年代によっても違うはずです。
すなわち、自然な英語というものは、地域、人種、年齢、社会的階級などさまざまな要因を規定しない限りは存在し得ないのです。
日本の英語学習者の間で自然な英語というと、アメリカ英語を指すのでしょう。KIKKAさんがフレンズを例として出されていたように、都会に済む中流?の比較的若い世代が話す英語でしょうか。
それは、日本が戦後アメリカ文化にさらされてきた結果、いわば憧れのような感覚が我々に植え付けられているせいかもしれません。
例えばそのある範囲で規定した自然なアメリカ英語を身に付けたとして、イギリス人と話したらどうでしょう。もちろん通じるとは思いますが、たぶん自然だとは思われないでしょう。
では、自然な英語でなければどのような英語を目指せばいいのかというと、私は国際語としてのスタンダードな英語だと思います。英語だと"English as an international language"です。これでググってもらえばいろいろ出てきます。
ただ、言語というのはコミュニケーションのツールでしかないため、日本人以外とコミュニケーションを取るためには、文化の違いを理解することの方が、英語の表現方法よりもよっぽど重要だと思います。
なぜなら日本の文化は世界で最もHigh Contextな部類に入るという点で、異質であるからです。
もし文化の違いを理解しないまま、日本語の発想をそのまま英語にしてしまうと、場合によってはものすごく不自然になってしまいます。簡単な例で言えば、我々が日常的に使う"よろしくお願いします"を無理やり英語で言えば、間違いなく不自然です。
これについては、できればまた別の機会に詳しく書きたいと思います。
突き詰めていくと、やはり自分が何のために、何がしたくて英語を学んでいるか、ということになってくるのでしょう。それが明確でないと、ある段階から先の英語学習の方向性を定めるのが難しくなってくると思います。
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