Group Work
この留学プログラムは、複数のコースから構成されていて、各コースは内容に応じてGlobal Economyや、Finance、Business Lawなどの名前がつけられています。
多くのコースで学習の中心として位置付けられているのがグループワークです。このプログラムでは、予め指定された5,6人のグループに分かれ、各グループごとにテーマ、課題が与えられ、調査、検討、議論した結果をまとめてプレゼンするというスタイルが標準的でした。
そしてテーマ、課題として多かったのがケーススタディです。経営学は実学なので、実際にビジネス上で起きた出来事を題材として学ぶことが主流になっているようです。
そのケーススタディとして、複数のコースで使われていたのが、Harvard Business Schoolで出版されているCaseです。実際に使用されたCaseを一つ例として紹介します。
このCaseでは、これが書かれた2003年時点でシンガポールが直面している課題と、それまでいかにしてシンガポールが政府主導で経済発展してきたかというBack groundや、国の特徴などが書かれています。
分量的には、これは少し多いほうで、前半の15ページが文章で、後半の12ページがGDPや金融政策等の図表やデータとなっています。
課題としては、例えば、シンガポールの首相のアドバイザーとなって、バイオサイエンス産業をシンガポールに呼び込むために、何をすべきかアドバイスせよ、というものがありました。これはグループごとに異なる課題が与えられます。
与えられたCaseにヒントが含まれていることもありますが、課題によっては、ほとんどの内容を新たに調査する必要がある場合もありました。
英語トレーニングとして捉えると、15ページのCaseを読むだけでもかなり手ごたえがあります。しかもかなり忙しい時期だったので、一晩で目を通さなければならないというプレッシャーの下で読みますし、内容を理解しなければグループでの議論に加われませんので、集中せざるを得ません。
しかも議論となると、Non-Japaneseはたたみかけるように話してくるので、なかなか口で勝つのは難しいです。ですので、私は自分の意見をしっかり伝えたい場合には、あらかじめプレゼン資料のたたき台を作って、意見を整理したうえでミーティングに臨みました。
プログラム初期の頃は、なかなか議論に加われなかったのですが、それが悔しかったので、いろいろ事前準備をしていくことで、英語の会話力で劣る分をカバーすることができ、後半には議論をリードすることもできるようになりました。
それと、英語が流暢だと、いかにもよく理解しているかのように思いがちですが、よく聞いてみると、わりとそうでもなかったりします。
グループワークの難しいところは、実際に資料を作ったり、プレゼンを行うという作業をグループ内で分担しなければならず、積極的に動く人がいればいいのですが、そうでない場合は下手をすると押し付け合いになってしまいます。
その関係でグループワークで時々、微妙な空気になってしまうことがありましたが、それほど理不尽な思いはせずに済みました。
ともあれ、講義だけの受け身の授業だとほとんどリスニングだけになってしまいますが、グループワークでは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの全てのスキルが必要とされますので、これが英語力アップに大きく貢献したことは間違いありません。
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